正に珠玉のリサイタル、コントラバスが奏でる暖かみと迫力のメロディーが溢れる室内音楽紀行!!
2012年5月7日(月)深澤 功 コントラバスリサイタル
深澤 功(コントラバス)
藤本 史子(ピアノ)
待ちに待った「深澤功コントラバスリサイタル」。九州交響楽団在籍25周年記念盤である「ロマンツァ・パテティーカ」が昨年末にリリースされその素晴らしい内容で、今日のリサイタルを大いに楽しみにされていた方も多かった事と思います。1曲目からその期待を裏切らない素晴らしい演奏がスタートしコンサートの全内容を保証したようなオープニングでした。深澤氏のプレイによるコントラバスという楽器の音色が実に優しく、そして鮮やかに全身を包み込むようにホール内に響き、藤本氏のピアノの演奏とのシンクロも本当に素晴らしいものでした。
後半は日本を中心としたセットで特に大島ミチル作「Cell division(細胞分裂)」ではリズミカルでドラマティックな展開を迫力いっぱいのアンサンブルで聴かせてくれて思わず手に汗握ってしまいました。アンコールではソロ曲を含む3曲を披露。ソロ曲「博多節」での、目の前に博多の美しい光景が広がるようなパノラマ感溢れる演奏は、博多を愛するコントラバス奏者である深澤氏のコンサートならではの醍醐味といっても過言ではないでしょう。博多の光景、フランスの光景等などそれぞれの曲において、その曲が生まれた地の光景が(私は訪れた事がないのですが)目の前に広がるといった、音楽紀行体験もできたようなそんなリサイタルでもありました。先程触れたアルバム「ロマンツァ・パテティーカ」、私も早速聴いてみました。正にあのリサイタルでの生の演奏をリアルに再現。音がクリアとかいった事だけでなく、あのリサイタルでの優しい音色とアンサンブルの魅力がどこから聴いても浮かび上がるような音質がとても魅力的です。今回のリサイタルを体感された方には勿論、チャンスを逃した方にもおすすめしたい素晴らしいライブ・アルバムです。是非ご一聴を!!
★深澤 功 / ロマンツァ・パテティーカ コントラバス作品集(マイスターミュージック MM2107)
(I)

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