1月 9日 ベルガモ・ドニゼッティ劇場 歌劇「愛の妙薬」

| トラックバック(1)

'10.1.9-Aino-myouyaku.jpg

[指揮]
ステファノ・モンタナーリ

[演奏]
ベルガモ・ドニゼッティ劇場管弦楽団・合唱団

[独奏・独唱]
デジレ・ランカトーレ / ロベルト・イウリアーノ / 他

[曲目]
歌劇「愛の妙薬」

[感想]

今日は6歳になったばかりの二男にオペラを観せに東京文化会館へ連れて行きました。彼の記念すべきオペラ・デビューです。
途中で退屈して寝てはしまわないかと心配していたのですが、まったくの杞憂に終わりました。それどころか、かなり楽しみにしていたとみえて、出かける前から「どうしても早く行きたい、昼からドキドキしてたまらないんだ」と訴えるものですから、予定していた時間より20分も早く家を出ました。なので、上野には開場時間の4時半にならないうちに到着してしまい、入場口前はこの有様です。
R0013068.JPG
もっとも、予約した座席が若干離れていたので並びの席に替えてもらう交渉をするために、早く着く分には一向にかまわないという事情もありました。
席の変更を申し出る際、日本の興行主は非常に官僚的というか硬直的というか融通が利かないというか意地悪というか、すんなりとはいかないのが一般的なようです。あまり大きい声では言いませんが、じっさいのところジャパンアーツやサントリーホールの主催公演なんて、会員に対しても酷い扱いで、「こっちは年間幾ら払ってると思ってるんだ!」と言いたくなってしまうことが何度もあります。
それが今回はとても親切でスムーズな交渉をしていただきました。ほんとうにありがとうございます。
ベルガモ・ドニゼッティ劇場の公演に接するのは、彼らが初来日した2007年の1月以来ですが、正直なところその時の印象は全く記憶に残っていません。
今回の「愛の妙薬」では、ソリストの歌唱が聴きものでした。アディーナ役のデジレ・ランカトーレは、度々の来日でわが国でもお馴染みになったコロラトゥーラ・ソプラノで、声量こそ無いものの、32才とは思えない安定感のあるテクニックで楽しませてくれました。ネモリーノ役のロベルト・イウリアーノ は、ザルツブルグを始めとする多くのプロダクションで売り出し中のテノールですが、「人知れぬ涙」の出だしで多少外したものの、正にこれこそベルカントと言うべき美しい歌声を披露してくれました。
それだけに、惜しむらくはオーケストラの演奏でした。ドニゼッティの生地であるベルガモのオペラハウスにとって、「愛の妙薬」はまさに自家薬籠中の「おらたちの演し物」でしょう。ところが、曲のテンポが速くなるほど、伴奏が歌の出だしより遅れるのが目立ちます。合唱ではこの傾向がさらに顕著で、全体にチグハグに感じさせる結果をもたらしていました。もともと単調なところのある演目ですが、これではその単調さを払拭するに足るテンポ感の良さは得られず、ドラマが盛り上がりに欠けたのは大変残念でした。
結論としては、もう少し小さなホールで聴くに相応しいプロダクションという印象でした。
余談になりますが、隣席に座っていたイタリア人カップルは明らかに関係者で、どう見てもサクラでした。ただ、二人のサクラの贔屓程度には明らかな差があり、その場ごとの拍手喝采が随分偏っているのは見ていて面白いものでした。その時わが息子は、と目をやると、その外人特有の反応自体が珍しいのか、面白そうに彼らの仕草をじーっと見ていました。

トラックバック(1)

<テアトロ・ドニゼッティ・ディ・ベルガモ日本公演> 2010年1月5日(水)18:30/神戸文化ホール 指揮/ステファノ・モンタナーリ ベルガモ・ドニゼ... 続きを読む



オリジナル盤の世界へようこそ

アーカイブ

コンサート批評の「耳」

ARISTOCRATでは、コンサートを星ではなく、耳で格付けします。

『涙度』
万国共通の浪花節的、演歌的泣かせる演奏、演技の度合いを示します。
mimi_on_s.gif
mimi_off_s.gif
mimi_off_s.gif
mimi_off_s.gif
mimi_off_s.gif
 ホロット
mimi_on_s.gif
mimi_on_s.gif
mimi_off_s.gif
mimi_off_s.gif
mimi_off_s.gif
 ジーンと
mimi_on_s.gif
mimi_on_s.gif
mimi_on_s.gif
mimi_off_s.gif
mimi_off_s.gif
 堪えるのに苦労
mimi_on_s.gif
mimi_on_s.gif
mimi_on_s.gif
mimi_on_s.gif
mimi_off_s.gif
 泣かずにおれん
mimi_on_s.gif
mimi_on_s.gif
mimi_on_s.gif
mimi_on_s.gif
mimi_on_s.gif
 号泣

『鳥肌度・逆毛度』
所謂ゾクゾクする感動。総毛立つというと恐怖からくるネガティブなイメージがあるがそうではなく、背筋を走る衝撃的感動を示します。
mimi_on_s.gif
mimi_off_s.gif
mimi_off_s.gif
 鳥肌ぞくぞく
mimi_on_s.gif
mimi_on_s.gif
mimi_off_s.gif
 産毛が逆立つ
mimi_on_s.gif
mimi_on_s.gif
mimi_on_s.gif
 背筋に稲妻が!

『溜息度』
これも呆れた時のネガティブな溜息でなく「んーっ!素晴しい」と深く静かな、どちらかと言えば知的な感動を示します。
mimi_on_s.gif
mimi_off_s.gif
mimi_off_s.gif
 1 回
mimi_on_s.gif
mimi_on_s.gif
mimi_off_s.gif
 5 回
mimi_on_s.gif
mimi_on_s.gif
mimi_on_s.gif
 10 回以上

『ガッカリ度・シラケ度』
mimi_ne_s.gif
mimi_off_s.gif
mimi_off_s.gif
mimi_off_s.gif
 幕合いで帰る
mimi_ne_s.gif
mimi_ne_s.gif
mimi_off_s.gif
mimi_off_s.gif
 幕合い待たず帰る
mimi_ne_s.gif
mimi_ne_s.gif
mimi_ne_s.gif
mimi_off_s.gif
 主催者にクレーム
mimi_ne_s.gif
mimi_ne_s.gif
mimi_ne_s.gif
mimi_ne_s.gif
 料金払戻しを主張