1月13日 ベルガモ・ドニゼッティ劇場管弦楽団 歌劇「椿姫」

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[演出]
フランチェスコ・ベロット

[指揮]
ブルーノ・チンクエグラーニ

[演奏]
ベルガモ・ドニゼッティ劇場管弦楽団・合唱団

[曲目]
「椿姫」

[感想]
第一幕がやっと終わってくれたので、観客のまばらな拍手を背に、そそくさと家路につきました。
とにかく最初からすべてが弛みっぱなしでした。9日の「愛の妙薬」でもそうだったのですが、このオーケストラは弦の音色が生硬で、美しい弱音の弦で始まる第一幕への前奏曲にゆったりとした哀感がありません。
その前奏曲が始まるとさっそくステージの幕が開いたのですが、舞台はパリの社交界のはずなのに、ただただcheapで野暮ったいのにがっかり。衣装も下町の貸衣装屋から急いで借りて来たんじゃないかと思うようなみすぼらしいドレスや、つんつるてんの燕尾服ばかり。その冴えない衣装の男女(もちろん合唱団の面々です)にイケ面も花のかんばせも見当たらないのでは、わざわざ外国の引越公演を見に来た甲斐もありません。彼らの立ち居振る舞いもだらしないので舞台に緊張感がまるで感じられず、そもそも舞台芸術の体をなしていない。
第一幕に入って音楽のテンポが上がっても、ホルンとファゴットの刻むリズムが野暮ったい。ブッチャッチャブッチャッチャと、まるで昔の浅草オペラでコメディでも始まるのかと、通路際の席だったので本当にズッコケそうになりました。
それでも、主役のカップルさえよければ、というのが「椿姫」という演しものです。マリエッラ・デヴィーアはメトやコヴェントガーデン、パリ・オペラ座の舞台を踏んだヴェテランのソプラノで、ヴィオレッタは得意のレパートリーのはずですが、低調でした。あまりにまばらな拍手に気を入れ直したのか、第一幕フィナーレの見せ場であるアリアでは多少は持ち直していましたが、いかんせん、今日見る限りではこの役に求められる華に不足し、舞台を救うまでには至りません。
それに、アルフレード役のアントーニオ・ガンディアが大きく足をひっぱっていました。写真で見るときりりと締まった感じですが、舞台では昨日飲み過ぎたのかというようなだらしなさが目につき、声量が無いのは別としても、表現があまりに単調で観客の怒りを買っていたようです。拍手がたったの2-30人程度という異常事態は、実質的なブーイングですよね。
追い打ちをかけたのがオケの演奏で、主旋律以外がほとんど聞こえない、バランスが悪い、音が切れると、学生オケの方がよっぽどマシというレベルで、最期のとどめを刺していました。そんなわけで、第二幕以降がどうなったか知ったことではありませんし、もし、この歌劇場が数年後にまたやって来ても、もう御免です。

[評価]

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コンサート批評の「耳」

ARISTOCRATでは、コンサートを星ではなく、耳で格付けします。

『涙度』
万国共通の浪花節的、演歌的泣かせる演奏、演技の度合いを示します。
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 ホロット
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 ジーンと
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 堪えるのに苦労
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 泣かずにおれん
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 号泣

『鳥肌度・逆毛度』
所謂ゾクゾクする感動。総毛立つというと恐怖からくるネガティブなイメージがあるがそうではなく、背筋を走る衝撃的感動を示します。
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 鳥肌ぞくぞく
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 産毛が逆立つ
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 背筋に稲妻が!

『溜息度』
これも呆れた時のネガティブな溜息でなく「んーっ!素晴しい」と深く静かな、どちらかと言えば知的な感動を示します。
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 1 回
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 5 回
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 10 回以上

『ガッカリ度・シラケ度』
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 幕合いで帰る
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 幕合い待たず帰る
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 主催者にクレーム
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 料金払戻しを主張