"歌舞伎"の最近のブログ記事

ARISTOCRATでは毎日欠かさず機器のチェックを行うのですが、その時に便利なのが写真のオーディオチェック用CD達です。本日は音楽ではなく、テスト用信号の入ったCDの話です。
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XLO/RX-1000(写真上)、DENON/Audio Check SACD(写真右)、DENON/Audio Check CD(写真左)。
よく使用するのはXLOのRX-1000。チェックのみではなく、9曲目にバーンイン用の信号も入っており重宝します。 4曲目のクラップ音はスピーカー位置のセッティングにも役立ちます。10曲目以降は、Mono、Mono逆相、Stereoなど同じ曲がフェイズを変えて入っていて、なかなか面白いですよ。
DENON/Audio Check CDの14曲目は周波数スイープで、各ユニットに歪みがないかは個人的にこれが一番わかりやすいです。慣れるとスイープ信号でスピーカーの特徴が分かりますよ、「これは中域に谷があるな」とか「大きな山が3個あるなー」とか。結構面白いんです。
皆さんも音楽を聴く前に信号を入れてチェックしてみましょう。 
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[演目]

御挨拶 都風流 京鹿子娘道成寺 口上 歌舞伎座手締式 御礼

[感想]
閉場式は基本的には一般販売のみという方針だったので、皆さん大変な思いでチケットを取られたかと思います。私もその例に漏れませんが、実際は関係者の方々が大変多く見られました。しかし、歌舞伎座の長い歴史を考えると、やはり止むを得ない事でしょう。
長い間応援し続けた歌舞伎ファンや、松竹、歌舞伎座の関係者がこの公演に寄せる感慨は、私の様な俄かファンのそれとは比べ物にならず、筆舌にし難いものでしょう。一緒した私の友人などは、子供の頃からお婆様に連れられ歌舞伎座通いをしていたつわもので、この公演に来るのはその既に亡くなられたお婆様の供養だと言うんですから、心構えが全く違い、畏れ入るばかりです。
わたしも短い間でしたがお世話になった食堂や売店、そしてもぎりのお嬢さんたちに最後の最後でお別れが言えたのが、歌舞伎座が再開するまでの3年間、懐かしい想い出として心に残って行くことでしょう。

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[感想]
今日が最後の出演となり、幾ばくかの寂しさと名残惜しさを懐に抱きつつ前稽古に向かいました。ところがそこで、5月の演舞場公演にも出演しないかとお誘いをいただきましたので、それではと参加させていただくことにいたしました。
当初は4月だけできれば十分だと思っていましたが、これはやはり病み付きになりますね。歌舞伎座の建て替えで、あと3年間はやれないと思うと、どうしても演舞場でも頑張っておきたくなりました。
この魅力の源は何なのか未だ掴み切れていませんが、単に歌舞伎の舞台に上がれるという、それだけでは説明できないような気がします。

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[感想]
さて今日は「助六」二度目の出演です。前回程には緊張せずリラックスできた分、ワクワク度も倍増で、前回とは違う趣の興奮でした。
今日は家族10人が揃って舞台を見に来る予定だったので、それも楽しみでした。
ところが、そのうち2名が急遽欠席となってしまいました。それでも、プラチナチケットを無駄にするような罰当たりなまねをするわけにもいかないので、出番が終わるとすぐに着物のまま客席に駆け込んで、「出演」と「観劇」両方を同じ公演で楽しむことにしました。自分が出演した舞台の続きを客席から見る事が出来るとは、考えられないほど幸せで贅沢な体験でしたね。
次の出演は25日で、それが最後になりますが、歌舞伎座の建て替えが終わる3年後の杮落しでこの「助六」が再演されます。今から楽しみでなりません。

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[演目]
御名残木挽闇爭(おなごりこびきのだんまり)
熊谷陣屋(くまがいじんや)
連獅子(れんじし)
[感想]
16か月間に亘ったさよなら公演もいよいよ今月で終りと言うだけあって、とてつもない超豪華キャストの大サービス。ここまで来ると幾らなんでも食傷気味になりませんかね?特に御名残木挽闇爭は、若手花形俳優総出演で眩しいくらいでした。
一方、熊谷陣屋の熊谷直実役、吉右衛門には、変わらずの渋い演技で2度も泣かされました。啜り泣きや目頭を押さえる人は私だけでなく、彼方此方にいらっしゃいました。
勘三郎親子の連獅子は、迫力はありましたが、七之助君だけ息が上がってたのは走り込みが足りない所為でしょうか?前の晩の飲みすぎの所為でないのならばトレーニングに精進して、お父さんお兄さんに負けないようにして下さいね?

[評価]
涙度(熊谷陣屋):mimi_on.gifmimi_on.gifmimi_on.gifmimi_on.gifmimi_off.gif

[演目]
歌舞伎十八番の内 助六由縁江戸桜
[出演]
團十郎 玉三郎 ほか
[感想]
僭越至極ではございますが、ついに本日、歌舞伎座の舞台を踏ませて頂きました。
今年の1月にトントン拍子で話が決まり、2月からは松永忠次郎先生に特訓をつけて頂き、またその他にヴォイストレーニングも始め、準備怠りなしとかなり頑張って今日のこの日を迎えました。それでも、さすがに一昨日の晩などは柄にも無く興奮して睡眠が浅かったような気がいたします。
実は今月1日に、この演目に出演される十寸見会の皆さんで、團十郎丈と玉三郎丈との記念撮影会が歌舞伎座のセットの前で執り行われたのですが、新参者の私などがブログで大騒ぎするのも気が引けて、今までご報告しておりませんでした。その時の、花道から舞台に上がって客席を見ながらの撮影は本当に気持ちの良いものでした。写真でご紹介したかったのですが、由緒深い河東節十寸見会御連中はそのような席でバシャバシャ写真を撮ったりするものではないとある先輩の方のブログ(勝手にリンクを張らせてもらっちゃいました。)で拝見しておりましたので、カメラは控室に置いてきてしまい、その貴重な光景はこのボケ気味の己が脳裏に刻みつけるにとどめました。当然、本日の光景も皆さんに写真でご紹介出来ないのは大変残念なのですが、どうぞご容赦くださいませ。
さて、忠次郎師匠に教えて頂き、またヴォイストレーニングの成果もあって、それなりに声自体は出るようになったと、いい気になって家で唸っていたのですが、どうも家人の反応がイマイチ。そこで先日ESOTERICの大間知さんに事情をお話したところ、TASCAMより発売されたDR-08をプレゼントして頂きましたので、早速自分の声を録音してみると、己の悪声と音痴にガックリ!10年以上もカラオケから遠ざかっていたのが、こんな処で災いするとは...。
これでも昔は歌にはいささか自信もあり、学生時代には、よく一緒に遊んでいた今では大御所の小林幸子に「あなたプロの前でよくそこまで気持ちよく歌うわね」と言わしめた覚えもあります。ところがぎっちょんちょん。これではいかんと、この2週間ほど急ぎの付け焼刃ではありますが、DR-08を片手に大特訓。なんとか周囲にご迷惑の掛らぬ様こなせたかは全く自信は無いものの、兎に角第一回目の公演は終了いたしました。
しかし舞台に上がって幕が開き、海老蔵丈の口上を黒御簾の後ろで聴きながらその御簾が上がるのを待っていると、微かに心拍が上がって口が渇き始めるのが解り、いよいよ御簾がさあーっと上がった時には緊張感でゾクゾクっと寒気がしました。気持ちいいものですよ。
本番の前には、河東節の重鎮、山彦節子先生(先生のCDはずーっと自主トレの参考に聴かせて頂いておりました)のご指導による出演者全員で控室でのゲネプロがあったり、皆さんが持ち寄ったお土産が持ち切れないほどあったりと、楽しい趣向盛り沢山の仕来たりがあり、本当に楽しい経験でした。次回が待ち遠しいです。


[評価]
鳥肌度・逆毛度:mimi_on.gifmimi_on.gifmimi_off.gif

溜息度    :mimi_on.gifmimi_on.gifmimi_half_on.gif

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[演目]
「通し狂言 金門五山桐(きんもんごさんのきり)-石川五右衛門-」

[出演]
中村扇雀/中村橋之助/市川高麗蔵/坂東亀三郎/中村種太郎/中村国生/市村竹松/坂東亀寿/片岡亀蔵/市村萬次郎/坂東彦三郎 ほか

[感想]
家族4人では初めての歌舞伎観劇。思いの外子供たちも楽しんでいました。
立ち回りあり宙吊りありと、子供向けのスペクタキュラーな演出がいいですね。最前列の花道脇という席だったことも迫力があってよかったのかも。

ブログでは今まで公表しておりませんでしたが、私このたび河東節で歌舞伎座に出演いたします。
ほとんどの方は何の事だかお分かりにならないと思いますので、簡単にご説明いたしますと、河東節とは成田屋さんの助六で素人が唯一歌舞伎の舞台に出演できる演目での伴奏音楽です。
そして4月の歌舞伎座さよなら公演の最後を飾る「歌舞伎十八番の内 助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」が、市川家が座頭を勤める助六ということで、正にその演目に当たります。この演目のみが昔で言う「素人の旦那衆」たちの出演が許されるという伝統的な不思議ワンダーランドです。
昨年来より縁あってそれに出演するという栄誉に預かる事と相成り、現在特訓中です。ヴォイストレーニングも先月から始めました。
今晩「顔つなぎ会」と言って、出演者たちが一堂に集まり親交を深める会が開かれ、私も恐るおそる大変緊張しながら会場へと向かいました。
ところがいざ会場に入ってみると、みなさん大変温かいアットホームな雰囲気でしたので安心しました。ご挨拶に立たれる方々のお話も砕けていて、大変心和む時を過ごさせていただきました。

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やっと確保していただいたチケットですが、今日は期末という事もあり、またARISTOCRATに今日も素敵なお客様がお見えになるという事もあり、籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)だけを観て歌舞伎座を後にしました。
取れた席は6列目とかなり前だったのですが、玉三郎さんの所作をさらに間近に見たくて愛用のSWAROVSKIのオペラグラスを持参しました。アップで隅から隅まで見ても、この人の演技はFlawlessです。
いつもの18番席と違って、今日の11番席からは愛想尽かしの場面で部屋から出た後に見せる切ない表情を正面から見ることができました。その次郎左衛門に対して申し訳ないという表情には一瞬十代の少女のような純情さが浮かぶのですが、それがこの傾城の内面を覗かせるかのようで、玉三郎の幽玄の世界にすっぽりと包まれたような気分には眩暈さえ覚えました。また音楽が良いんだな、特にこの場面は。
勘三郎は、今日は千秋楽だけあって、23日よりずーっと出来がよかった。まあ、それだけ波があるという事なんでしょう。先代の23回忌の公演なんだから、もっと緊張感のある演技を保っていて欲しいけれど、スケジュールがタイト過ぎるのかな? でも、愛想尽かし、殺しの場面と、前回不満を覚えたところが随分と良くなっていました。ただ、序幕では田舎商人にしてはイメージに違和感があるのと、殺しの場面でも八ツ橋を斬った後の表情にリアルさが無いのは、やはり許せないところですね。
ああ、玉三郎の八ツ橋を今度はいつ見ることができるのか? 取敢えずは玉三郎の写真集でも買っておこうかな。

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[演目]
1.壺坂霊験記(つぼさかれいげんき)
2.高坏(たかつき)
3.籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)  
  序幕 吉原仲之町見染の場より 大詰 立花屋二階の場まで         

[出演]
1.三津五郎/玉太郎/福 助
2.勘三郎/彌十郎/亀 蔵/橋之助
3.勘三郎/玉三郎

[感想]
今日は何と言っても玉三郎の演じた花魁・八ツ橋に尽きます。できることなら、もう一度見てみたい。今月観た文楽の「曽根崎心中」とこの「籠釣瓶花街酔醒」は、今年のオールジャンルベスト10に間違いなく入るでしょう。
それだけに残念なのは、勘三郎親子が舞台を台無しにしてしまった事です。次郎左衛門は、今ならやはり吉右衛門がベストでしょう。新聞の批評などでは勘三郎は高い評価を受けていますが、愛想尽かしの場面での悲壮感が不足しているし、大詰め立花屋二階の殺しの場面での死相も表現されていないので、わたしはどうしても評価できません。
それに引替え、玉三郎の寸分の隙の無い、剃刀の様な演技は正に芸術そのもの。瞬き一つから首のちょっとした傾げ方一つまで計算し尽しているのではと思わせる演技は、今までいかなるジャンルでも見たことがありません。この演技の切れにまろやかさが加わると、歌右衛門を超えて21世紀のベンチマークとなる八ツ橋になるのでしょう。

追記:なんとか千秋楽のチケットを抑えてもらったので、明日歌舞伎座最後の八ツ橋の見納めに行ってきます。

[評価]
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オリジナル盤の世界へようこそ

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コンサート批評の「耳」

ARISTOCRATでは、コンサートを星ではなく、耳で格付けします。

『涙度』
万国共通の浪花節的、演歌的泣かせる演奏、演技の度合いを示します。
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 ホロット
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 ジーンと
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 堪えるのに苦労
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 泣かずにおれん
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 号泣

『鳥肌度・逆毛度』
所謂ゾクゾクする感動。総毛立つというと恐怖からくるネガティブなイメージがあるがそうではなく、背筋を走る衝撃的感動を示します。
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 鳥肌ぞくぞく
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 産毛が逆立つ
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 背筋に稲妻が!

『溜息度』
これも呆れた時のネガティブな溜息でなく「んーっ!素晴しい」と深く静かな、どちらかと言えば知的な感動を示します。
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 1 回
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 5 回
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 10 回以上

『ガッカリ度・シラケ度』
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 幕合いで帰る
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 幕合い待たず帰る
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 主催者にクレーム
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 料金払戻しを主張